Snow Leopard がでましたね!
OpenCL と Grand Central Dispatch がおもしろそうなので、そのへんのことを書いていくシリーズです。まずは Grand Central Dispatch について、手がかりのない状態からかるく使ってみるまで。
0. Grand Central Dispatch について
前に少し書いたように、Snow Leopard から入る並列実行基盤ですね。
1. Xcode でドキュメント探し
Xcode のドキュメントビューア (えらくインターフェイスがかわった) から、 Grand Central とか Dispatch とかをキーワードにして検索すると、それらしいタイトルがひっかかります。しかし、内容をみることはまだできないみたい。 ADC の上級メンバーならよいのでしょうが、ヒラ会員の我々は無理なの?
2. カンをつかう
mdfind dispatch とかしてみるわけです。すると
/usr/share/man/man3/dispatch.3
とかひっかかる。これはあやしい。
というわけで man 3 dispatch → man 3 dispatch_async としていくと、概念を紹介するためのサンプルコードが書かれている man ページにあたります。ビンゴですね。
3. 書いてみる
6-9 行がミソですね。 global queue に、ブロックないの処理を非同期で実行するようつっこんでるわけです。
4. 実行してみる
% ./a.out hoge ... (寝てる) %
ちゃんと非同期で実行されてます。
5. 確かめてみる
gdb であそんでみましょう。
% gdb a.out
(gdb) b 7 # ブロック内で break
(gdb run
Starting program: /Users/mootoh/gcd_sandbox
[Switching to process 10433]
Breakpoint 1, __main_block_invoke_1 (.block_descriptor=0x100001080) at gcd_sandbox.c:7
7 printf("hoge\n");
とまりました。 switching to process とかでてますね。スレッド切り替えがおこったのでしょう。
(gdb) bt #0 __main_block_invoke_1 (.block_descriptor=0x100001080) at gcd_sandbox.c:7 #1 0x00007fff85bc2dc7 in _dispatch_call_block_and_release () #2 0x00007fff85ba1341 in _dispatch_worker_thread2 () #3 0x00007fff85ba0c80 in _pthread_wqthread () #4 0x00007fff85ba0b1d in start_wqthread ()
wqthread とな。 Worker Queue thread とかかな? スレッド全体をみてみましょう。
(gdb) info threads * 2 port# 0x417 __main_block_invoke_1 (.block_descriptor=0x100001080) at gcd_sandbox.c:7 1 port# 0x903 0x00007fff85bc1ace in __semwait_signal () (gdb) thread 1 (gdb) bt #0 0x00007fff85bc1ace in __semwait_signal () #1 0x00007fff85bc195d in nanosleep () #2 0x00007fff85c0f320 in sleep () #3 0x0000000100000e94 in main (argc=1, argv=0x7fff5fbfe9b0) at gcd_sandbox.c:10
ちゃんと元スレッドがいますね。
6. その他
そういえば、 gcc に何のオプションも指定することなく、ふつうに Grand Central Dispatch のブロック構文が使えていました。また、特になにかライブラリをリンクすることもなく、ただ gcc -g gcd_sandbox.c これだけでビルドできて並列実行できるバイナリが生成されますね。うむむ。
7. まとめ
ADC ヒラ会員なので、まとまったドキュメントとして man 3 dispatch 周りだけをたよりに Grand Central Dispatch を覗いてみました。ブロック構文がちゃんと使えることをまず確認し、 gdb からもちゃんとマルチスレッドの動作が見える、というところまでを追いました。
あと気になるのは、ハイレベル API がどういうものなのか、というところです。 Cocoa 的なのがあるとすれば、 .framework にまとまってるだろうと思うのですけれど、それらしきものはまだ見つけられていません。
次回はもう少し掘り下げてみたいとおもいます。それまでにドキュメント手に入るようにならないかなぁ…
20009-09-02 21:13 JST 追記
その2 を書きました。










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